評論
【断片の要約】 「戦争」の語りは、「報告」から戦後「体験」となり、共有性が薄れるにつれ「証言」として語られるようになった。「証言」では異なった立場からの、時には「加害者」としての語りも登場した。一方歴史学視点では支配者の対極としての「国民」…
【断片の要約】 読者自身が文芸上の既成観念から解放されないと、吉屋信子は理解できない。吉屋信子の少女小説の中心読者層であった女学生たちは、異性愛の性役割とセクシュアリティの規範という現実に閉じ込められていたが、吉屋の小説はそれらの規範への強…
【断片の要約】 日本人は「社会」と日本独自の「世間」の二つの世界に生きているが、自分に直接関係する「世間」の方が大事なので、「世間」ではなく「社会」にいる人が困っていてもどうすればいいのかわからないから、助けない。【感想】 「世間」と「社会…